英語には独特の時間の感覚があります。動作自体は既に終わっているのに、まるでそれがまだ続いている様な表現です。学校では”現在完了形”と教わります。have + 動詞の過去分詞 だと。個人的にはあまり正しい教え方だとは思っていませんが…。例えば、宅急便が届いたとします。The package arrived.これを The package has arrived.と言ったりします。違いは何なのでしょうか?物理的に届いたのは過去の一時のはずです。10時丁度、とか。が、しかし届くのを楽しみにしていた荷物だったとしたら「宅急便が届いたんだよねぇ〜♪」とその嬉しさがまだ心に残っているはずです。そう言った意味の表現になります。要は感じ方の違いです。
実はこの感覚は日本語にも昔は有りました。古文の授業で、〜ぬ、という表現を習いませんでしたか?”秋来ぬと 目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かされぬる(秋が来たと 目にははっきり見えないけれども 風の音に気付かされたよ)”有名な短歌ですが、秋が来た、のはある一時のはずです。10月1日とか。だけれども、その日から心の中は秋にずっと染まっている訳です。そう考えると、我々日本人にもそう遠い表現ではないですよね? ではまた〜♪